夏の夕方、急に空が暗くなって、ゴロゴロと雷。大雨も降ってきて、子どもたちはちょっと不安そう。
以前の我が家なら、「怖いね、もう寝ようか」と、早々に布団へ直行していました。でもこの日はふと、「せっかくだから、この雷を”楽しんで”みようか」と思い立ったんです。
結果、怖いはずの雷の夜が、我が家にとっていちばん”科学”した夜になりました。今日はその話です。
「家が海になっちゃう?」大雨の不安を、台所で溶かした
雨がどんどん強くなってくると、上の子(6歳)が真剣な顔で聞いてきました。
「ねえパパ、こんなに降ったら、家が海になっちゃう?」
なるほど、そう見えるのか。ここで頭ごなしに「大丈夫だよ」と言っても、たぶん響かない。そう感じた僕は、そこで台所へ連れていって、蛇口の水をちょろちょろ出しながら聞いてみました。
「この水、高い所から低いところに流れてる?それとも低い所から高いところに流れてるように見える?」
「……ひくいほう」
「そう、さすが!雨の水も同じで、低いところへどんどん流れていくんだよ。いつも行く公園、おうちより高いところにある?低いところにある?」
「ひくいところにある!」
「そう、だから、うちが海になることはないんだよ!」
すると上の子、ふっと表情がゆるんで納得。「怖い」を、叱るでも励ますでもなく、理屈でそっと溶かせた気がして、これは我が家的に大きな発見でした。
雷を、寝かしつけずに”観察”してみた
いつもなら「雷様が怒ってるよ!怖いから早く寝よ!」で終わる雷を、この日はあえて一緒に観察してみることに。
「今の、光ってから音まで何秒だった?」なんて数えてみたり。避雷針ってなんで安全なの?とか、世界にはセコイアっていう、すごく高いのに落雷を受けても立っていられる大きな木があるらしいよ、とか。
正直、科学の知識なんて僕にはありません。でも、「怖い」という感覚より「なんで?」が勝った瞬間、子どもの目の色が変わるんですよね。雷が、こわいものから”不思議なもの”に変わっていきました。
「雷よ、なれ〜」…怖い雷が、魔法ごっこになった
ここからが、この夜のハイライトです。
雷を観察しているうちに、上の子と真ん中の子(4歳)が、なぜか魔法使いごっこを始めました。窓の外に手をかざして、
「雷よ〜、なれ〜!」
すると、タイミングよく、ピカッ。子どもたちは「うわあああ!」と大興奮。
寝かしつけ前に興奮させて良いのか?と心配しつつ、何度かやっているうちに、ひときわ強烈な一発がドン!と落ちて、二人とも真顔になり、
「……やりすぎちゃったのかなぁ?」
だって!
キュンキュンして、もう、かわいくて仕方ない。さっきまで怖がっていた雷が、いつのまにか”わくわくする遊び”に変わっていた。この転換が、なんだか魔法みたいでした。
やってみて思うこと
子どもが何かを怖がるとき、つい「大丈夫だから」と抑えたり、避けさせたりしがちだった僕。でもこの夜、我が家がやってみて良かったのは、怖がりを無理に消さずに、”理屈”と”遊び”の力を借りたことでした。
雨は「どこへ流れる?」の理屈で。雷は「なんで光る?」の科学と、「雷よ、なれ!」の想像遊びで。気づけば、怖い夜が家族の楽しい思い出に変わっていました。
もちろん、これが毎回うまくいく正解だとは思っていません。うちの子だからハマっただけかもしれないし、我が家もまだ手探りです。それでも、怖い自然現象こそ、最高の”生きた教材”になる、そう感じた夜でした。
まとめ
急な夕立と雷。以前なら急いで寝かしつけていた夜が、科学と想像遊びのおかげで、家族で笑って過ごせる夜になりました。お金は一円もかかっていません。
我が家では、こういう「お金をかけない家族の体験」を、正直に記録しています。家にあるもので楽しんだおうち科学あそびも、よかったらどうぞ。(じつはこの日の昼間は、炎天下でセミの幼虫を探して虫とりもしていました。その話は、こちらの記事にまとめました。)
他の体験も、お金をかけずに子どもと“経験”を増やすまとめから一覧で読めます。よかったら、のぞいてみてください。
よくある質問(子どもが雷を怖がるとき)
Q. 子どもが雷を怖がるとき、どうすればいい?
我が家は「怖い」を抑えず、”理屈”と”遊び”の力を借りました。大雨の不安は台所の水で「この水どこに流れる?」と一緒に確かめ、雷は「光ってから音まで何秒?」と観察遊びに変えると、怖さが不思議さに変わっていきました。
Q. 雷が怖くて寝ない…寝かしつけのコツは?
無理に寝かせようとせず、いったん一緒に観察したり想像遊び(我が家は「雷よ、なれ!」ごっこ)をして、”怖い”を”面白い”に切り替えると落ち着きました。ただし興奮のさせすぎには注意です。
Q. 何歳向けの方法?
我が家は4歳・6歳で。年齢というより「なんで?」という好奇心が「怖い」に勝った瞬間に、子どもの表情が変わりました。
最後までご覧いただき、ありがとうございました。


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